はじめに
テキストエディタでソースコードを開いているときに、呼び出している関数の定義にジャンプしたいときがあります。
そういった場合、呼び出している関数名でgrepしてから関数の実態へジャンプするのが通常ですが、IDEのようにショートカットキー1発でジャンプできると良いですよね。
この記事では、タグファイルというものをあらかじめ作成しておくことで、ショートカットキー1つで関数定義にジャンプする方法を紹介します。
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タグファイルを作成するためのctags.exeを入手する
ショートカットキーでジャンプするためにはあらかじめタグファイルを作成する必要があります。サクラエディタでタグファイルを作成するにはctags.exeを使います。
ctags.exeは以下のサイトから入手します。
Win32版(バイナリのみ) (ec58j2w32bin.zip)を選択して、ダウンロードします。解凍してでてきたctags.exeをサクラエディタのexeファイルと同じディレクトリにコピーします。
サクラエディタからタグファイルを作成する
サクラエディタからタグファイルを作成するには、メニューの「検索」→「タグファイルの作成」を選択します。
続いてダイアログが表示されるので、タグファイルを作成する対象のディレクトリ(ソースファイルが格納されているディレクトリ)を指定します。このとき、「サブフォルダも対象とする」にチェックをいれておくと、階層を辿ってタグファイルを作成してくれます。
F12キーでタグジャンプ
タグファイルが作成できたら、関数名を選択した状態でF12キーを押してみます。関数定義にジャンプできるようになっています。
おわりに
タグファイルはソースコードの行を記憶しているため、ソースコードの改変によって行が変更されると正しくジャンプできなくなってしまいます。そのため、定期的にタグファイルを作成しなおす必要があるので注意が必要です。