はじめに
Mac OS X Lion上で動作しているPHP 5.6にAPC(Alternative PHP Cache)をインストールしてみました。このエントリを書くにあたり、以下のエントリを参考にさせていただきました。
OSとソフトウェアのバージョン
- Mac OS X Lion 10.7.2
- PHP 5.3.6
- APC 3.1.6
APCのインストール
適当な作業ディレクトリを作成し、以下の作業を行って行きます。
1. APCをダウンロードします。*1
wget http://pecl.php.net/get/APC-3.1.6.tgz
2. ダウンロードしたファイルを展開します。
tar -zxvf APC-3.1.6.tgz
3. カレントディレクトリを掘り下げます。
cd APC-3.1.6
4. phpizeコマンドでモジュールをコンパイルします。
phpize >Configuring for: >PHP Api Version: 20090626 >Zend Module Api No: 20090626 >Zend Extension Api No: 220090626 >configure.in:3: warning: prefer named diversions >configure.in:3: warning: prefer named diversions
5. 以下のコマンドを順に実行し、コンパイルおよびインストールを行います。make install実行後、インストールパスが表示されます。
./configure sudo make sudo make install >Installing shared extensions: /opt/local/lib/php/extensions/no-debug-non-zts-20090626/
これでAPCのインストールができました。
php.iniの編集
つづいて、PHPからAPCを使用する準備を行います。
1. /etc/php.iniの末尾に以下の内容を追記します。
extension_dir="/opt/local/lib/php/extensions/no-debug-non-zts-20090626" extension=apc.so
/etcにphp.iniが見つからない場合は、デフォルトのphp.iniをコピーして作ります。
sudo cp /etc/php.ini.default /etc/php.ini
etc配下は管理者でないとアクセス権がないため、編集する場合はsudoコマンドを使って編集する必要があります。
sudo nano php.ini
2. php.iniの編集が終わったら、apacheを再起動します。
sudo apachectl restart
APCのインストールを確認する
/Library/WebServer/Documents配下に以下のファイルを作成し、phpinfo.phpという名前で保存します。
<?php phpinfo() ?>
ブラウザから以下のURLにアクセスします。
apc.phpでキャッシュ状況を確認する
さきほど展開したAPC-3.1.6ディレクトリの配下にapc.phpというファイルがあります。このファイルを/Library/WebServer/Documents配下にコピーします。
ブラウザから以下のURLにアクセスします。これはAPCの管理ページで、キャッシュのヒット率などがグラフで確認することができます。
右上のログインから管理ページにログインすることができます。ただ、パスワードの変更を行っていない場合、以下のメッセージが表示されて、ログインできません。
ログインIDおよびパスワードを変更するには、apc.phpと同じディレクトリにapc.conf.phpというファイルを作成し、以下の内容を記述します。
<?php defaults("ADMIN_USERNAME", "ユーザーID"); defaults("ADMIN_PASSWORD", "パスワード"); ?>
以下のエントリもあわせてどうぞ
*1:最新版は以下のサイトで確認することができます。PECL :: Package :: APC