小さい頃はエラ呼吸

いつのまにやら肺で呼吸をしています。


WSCファイルのひな型を自動生成してくれるWindows Script Component Wizard

VBScriptやJScriptで作成した共通機能を他の言語から利用するための仕組みとしてWindows Script Component(Windows スクリプト コンポーネント)というものがあります。

WindowsRスクリプト コンポーネントを使用すると、スクリプト内に、パワフルで再利用可能な COM コンポーネントを簡単に作成できます。MicrosoftR ActiveXR Scripting インターフェイスをサポートしているスクリプト言語を使用して、スクリプトコンポーネントを作成します。このインターフェイスをサポートするスクリプト言語には、JScript、MicrosoftR Visual BasicR Scripting Edition (VBScript)、PERLScript、PScript、および Python があります。
スクリプト コンポーネントの紹介 はてなブックマーク - スクリプト コンポーネントの紹介

このWindows Script Component(.wsc)ファイルのひな型を自動生成するツールとして、Windows Script Component Wizardがあります。Windows Script Component Wizardを利用することで、メソッドやプロパティの定義、クラスIDなどをウィザードに従うだけで、自動生成することができます。

ダウンロードとインストール
  1. 以下のサイトからwz10en.exeというファイルをダウンロードします。
  2. ダウンロードが完了したら、exeファイルを起動し、ウィザードに従いインストールを行います。

Windows Script Component Wizardを利用した自動生成

コンポーネントの基本情報

Windows Script Component Wizardを起動すると、以下のような画面が表示されます。この画面では、コンポーネントの名称やファイル名、出力先などを指定します。

使用する言語の選択

使用する言語をVBScript、JScript、あるいはその他の言語から選択することができます。また、エラー通知、デバッグモードのON/OFF、implementsサポートの選択(DHTML ビヘイビアとASP)を行うことができます。*1

プロパティの追加

次のウィザードでは、任意のプロパティを追加することができます。

メソッドの追加

次のウィザードでは、任意のメソッドを追加することができます。

イベントの追加

次のウィザードでは、任意のイベントを追加することができます。

入力確認

入力した内容を確認し、Finishボタンをクリックすることで、指定した出力先に.wscファイルが生成されます。

生成されたソース

ちなみに以下のようなソースコードが出力されます。

<?xml version="1.0"?>
<component>

<?component error="true" debug="true"?>

<registration
	description="Test"
	progid="Test.WSC"
	version="1.00"
	classid="{a60d034e-eaf1-489a-965e-8bf1e8a15edc}"
>
</registration>

<public>
	<property name="FileName">
		<get/>
		<put/>
	</property>
	<method name="ReadFile">
	</method>
	<event name="hoge"/>
</public>

<implements type="Behavior" id="Behavior"/>

<script language="VBScript">
<![CDATA[

dim FileName

function get_FileName()
	get_FileName = FileName
end function

function put_FileName(newValue)
	FileName = newValue
end function

function ReadFile()
	ReadFile = "Temporary Value"
end function

]]>
</script>

</component>

*1:implementsサポートは使用したことがないため、詳細は分かりません。