小さい頃はエラ呼吸

いつのまにやら肺で呼吸をしています。


5分で学ぶVisual Studioのライセンスはじめてガイド

先日、北海道庁で大規模なライセンス違反が発覚したというニュースがありました。

知らないうちに違法コピーやライセンス違反とならないよう、ライセンスについての正しい知識を学んでおくということが大事だと思います。これを機に、僕が普段使っているVisual Studioのライセンスについて再度見直してみました。

人に対して付与される開発者ライセンス

以外と知られていないかと思いますが、Visual Studioファミリ製品は、開発者ライセンスという特殊なライセンスが適用されます。これは、ソフトウェアの使用権をコンピュータに対してではなく、人に対して付与するという考え方をします。このため、1人のユーザが複数のコンピュータにインストールして利用することができます。
この開発者ライセンスの特性を知っていることで、無駄なライセンスを購入する必要がなくなるかもしれません。

開発者ライセンスでは、設計、開発、テスト、およびデモンストレーションの用途を条件に、1 つのライセンスで 1 人が複数のコンピュータにインストールしてご利用いただけます。
Microsoft Visual Studio Team System 2008 におけるライセンス モデルについて はてなブックマーク - Microsoft Visual Studio Team System 2008 におけるライセンス モデルについて

開発者製品のVisual Studio 2005は、ユーザー=人単位にライセンスされ、プログラムの設計、開発、テストおよびデモの目的で使用可能です。これは、開発者が複数のデバイスを使用して開発する特徴があるからで、ユーザー単位でのライセンスを提供することによって、1名の開発者が何台のデバイスにもソフトウェアを入れ、当該の目的で使うことが可能です。
Hiroyasu Kitagawa's Blog : Visual Studioのライセンス条項 はてなブックマーク - Hiroyasu Kitagawa's Blog : Visual Studioのライセンス条項

開発者ライセンスが適用される製品

上記の開発者ライセンスが適用される製品には、以下のものがあります。

MSDN サブスクリプション、Visual Studio ファミリー製品、
SQL Server Developer Edition、BizTalk Server Developer Edition など
ソフトウェアを使うのに必要なライセンスは? はてなブックマーク - ソフトウェアを使うのに必要なライセンスは?

ダウングレード権

ダウングレード権とは、現行のVisual Studioのライセンスを保有している状態で、古いバージョンのVisual Studioを利用することができる権利のことを言います。

ボリュームライセンスでVisual Studioを購入した場合、通常ダウングレード権がついています。これにより、エディションが一致している古いVisual Studio製品であれば、ダウングレードして利用することができます。*1

既に販売が終了している旧バージョンの使用を希望される場合、対応する製品のライセンスおよび該当する旧バージョンのメディアを取得されることにより、旧バージョンの使用が許諾されます。
旧バージョンの使用 (ダウングレード) はてなブックマーク - 旧バージョンの使用 (ダウングレード)

当社のボリュームライセンスで取得いただいた製品には、「ダウングレード権」が通常はついており、以前のバージョンの該当エディションをその製品に代わり使用することができます。

「Visual Studio 2005 Professional Edition (with MSDN Professional を含む) のボリューム ライセンスを購入されたお客様は、以前のバージョンの Visual Studio、Visual Basic、Visual C++、Visual InterDev、または Visual J++ の Professional Edition のライセンスをご使用いただけます。
Hiroyasu Kitagawa's Blog : Visual Studio 2005以前のバージョンの製品を新規に使うには はてなブックマーク - Hiroyasu Kitagawa's Blog : Visual Studio 2005以前のバージョンの製品を新規に使うには

余談(ライセンスの管理について)

個人的には、ソフトウェアのライセンス管理は組織単位、それも全社的に行うのがベストだと思っています。課や部といった小さな組織単位で行うと、結局は個人に依存してしまい、部署ごとに管理方法がバラバラになってしまいます。それに伴って、他部署との連携がとりにくくなります。
システムやツールを導入するでも良いですし、人の手で台帳をつける方法でも良いと思います。方法はたくさんありますが、大事なのはボトムダウンで統一された方法でやることだと思います。

*1:ただし、メディアを保有していない場合は、メディアの購入が別途必要です。