はじめに
FirefoxやGoogle Chromeでは、ユーザスクリプトと呼ばれる独自に定義したスクリプトを任意のページのonload時*1に実行することができます。このユーザスクリプトですが、実はIE7でも利用することができます。今日は、その方法を紹介します。
IE7Proという拡張機能をインストールする
FirefoxにGreasemonekyをインストールするように、IE7ではIE7Proという拡張機能をインストールします。このIE7Proは、ユーザスクリプトの実行だけでなく、マウスジェスチャやブラウジングの高速化など、さまざま機能をIE7に付加してくれるフリーソフトです。
IE7Proは、以下からダウンロードすることができます。
ユーザスクリプトの用意
IE7Proのインストールが完了したら、次はユーザスクリプトを用意します。試しに以下のようなスクリプトを作成してみます。
- ページ内で選択されている文字列をgキーでGoogle検索する。
// ==UserScript== // @name SelectionSearcherByNW // @namespace http://d.hatena.ne.jp/replication/ // @include * // ==/UserScript== document.attachEvent('onkeydown', function() { if (window.event.keyCode == 71) { var url = "http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q="; var str = document.selection.createRange().text; if (str != "") { url += encodeURI(str); window.open(url); } } });
上記のスクリプトをSelectionSearcherByNW.ieuser.jsというファイル名で保存します。そして、"C:\Program Files\IEPro\userscripts"にコピーします。ここで重要なのは、ieuser.jsという拡張子です。この拡張子でないファイルは、IE7Proからユーザスクリプトと認識されません。
ユーザスクリプトを登録する。
作成したユーザスクリプトをIE7Proに登録するには、以下の手順を踏みます。
- IE7を起動し、ツール-IE7Pro Preferencesを選択します。
- 左のメニューからユーザスクリプトを選択し、右下にある再読み込みボタンを押下します。
- SelectionSearcherByNWが一覧に表示されます。
- SelectionSearcherByNWのチェックボックスにチェックを入れます。
- OKボタンを押下します。
これで準備は整いました。任意のページで文字列を選択して、gキーを押下すれば、別ウインドウでGoogleを開くことができます。
作成したユーザスクリプトを修正したい場合には、スクリプトを直接エディタなどで編集し、ブラウザでページをリロードすることで即座に反映されます。
参考サイト
関連エントリ
*1:厳密には、DOMContentLoadedと呼ばれるDOMの構築が完了したタイミングで実行されます。