小さい頃はエラ呼吸

いつのまにやら肺で呼吸をしています。


IIS(Internet Information Server)のメタベースプロパティを変更する方法

Microsoftが提供するInternet Information Server(以下、IIS)には、メタベースと呼ばれる構成情報を管理する機構が存在し、構成情報はメタベースプロパティというプロパティによって参照したり、値を変更することができます。このメタベースプロパティを変更する方法を調べてみました。

IIS の構成設定のほとんどは、メタベースと呼ばれる、Windows レジストリに似た記憶機構に格納されています。メタベースの動作、メタベースにおける情報の格納方法、およびその情報にアクセスする方法についての知識が必要です。
メタベースは、IIS インストール環境の構造を反映した階層構造になっています。メタベース構造の各ノードはキーと呼ばれ、各キーにはメタベースプロパティと呼ばれる 1 つまたは複数の IIS 構成値が含まれています。IIS のメタベース キーは IIS の各要素に対応し、各キーには、関連する要素の構成に影響を与えるプロパティが含まれています。
メタベース構造

メタベースの設定ファイルを書き換える

Windows XP Professionalの場合

Windows XPには、IIS5.1をインストールすることができます。IIS5.1の場合は、メタベースの構成情報が、C:\WINDOWS\system32\inetsrv\MeataBase.binというファイルに格納されています。しかしながら、バイナリファイルのため、編集することができません。

Windows Server 2003の場合

Windows Server 2003にはIIS6.0をインストールすることができます。IIS6.0からは、メタベースの構成情報が、C:\WINDOWS\system32\inetsrv\MeataBase.xmlというxmlファイルに記載されています。このファイル内の値を変更することで、IISの設定を変更することができます。*1

Windows Server 2008の場合

Windows Server 2008にはIIS7.0をインストールすることができます。この場合もWindows Server 2003と同様です。

IIS 5.1(Windows XPに付属)以前では、MetaBase.binというバイナリ形式のファイルだったが、IIS 6.0(Windows Server 2003)からはMetaBase.xmlとMbschema.xmlという2つのXML形式のファイルが使われるよう変更された。これにより、プロパティを拡張したり、IIS稼働中に設定を変更したりすることが容易になっている。
@IT:Windows TIPS -- Tips:IISの標準FTPバナー・メッセージを表示させない

*1:IISの稼働中にこの設定を変更する場合は、IISのプロパティで「メタベースの直接編集を有効にする」にチェックを入れてください。