はじめに
WordやExcelのファイルをSubversionでバージョン管理している人向けに、おもしろいアドオンをご紹介します。今回紹介するのはmsofficesvnというアドオンで、このアドオンを使うと、WordやExcelから直接SVNにコミットすることができるようになります。
通常、WordやExcelのファイルをコミットする場合、ファイルを保存して、エクスプローラから対象のファイルを選んでコミットします。msofficesvnではWordやExcelからもSVNにコミットすることができるため、いつものコミット操作を手間なく行えるようになります。
msofficesvnのインストール
msofficesvnのインストールについては、以下の記事を参照してください。
メニューバーにSVNの管理メニューが表示される
以下はExcel 2007にインストールした場合のイメージですが、メニューにSVNでよく見かける「コミット」や「ロックを取得」などのボタンが表示されます。
幅広くサポートしているOfficeのバージョン
サポートしているOfficeのバージョンも幅広く、Office97 〜 Office2010(32bit)で動作します。
ver.1.30からはSubversion1.7にも対応しています。
msofficesvnの良いところ
特に画面が狭い場合、TortoiseSVNを使うために画面をエクスプローラに切り替えて編集中のファイルを探してバージョン管理操作をするのは結構手間なことがあるが、このプログラムによって解消される。
編集中にファイルの保存や閉じるのを忘れて、コミットしたりロックの取得をしたりすることが無くなる。
試行錯誤しながら文書作成していると、頻繁に差分やログを見たいことがあるが、編集中のファイルに対してすぐに実行できるのでうれしい。
Introduction_ja - msofficesvn - Microsoft Office (Excel, Word, PowerPoint) add-ins that invoke TortoiseSVN commands - Google Project Hosting
マクロの警告が表示される
msofficesvnはマクロで作成されているため、起動時にマクロの警告がでるようです。詳しくは以下のブログを参照してください。
マクロに対するセキュリティが「高」に設定されていると起動時に無効化されてしまう。
このため、マクロのセキュリティ設定を「中」に設定する。セキュリティの変更は[ツール]-[マクロ]-[セキュリティ]から行う。変更後 Word を再起動する。起動時にマクロが動作することを確認するメッセージが表示されるので、有効にするを選択*1。
Word, Excel から SVN でコミットするアドオンツール msofficesvn - nekotankの日記
おわりに
編集中のWordやExcelファイルをその都度コミットできるのは便利そうです。一方、複数のファイルをまとめてコミットする場合にはエクスプローラを使うことになります。利用用途に応じて、使い分けると良いかもしれません。
売り上げランキング: 16
