はじめに
先日、業務ではじめてOracleのStatspackを使ってみました。
既存のプログラムの性能を改善する仕事で、修正前後の性能比較をStatspackを使って出力したレポートを比較し、その結果を簡単なグラフにしてお客様に説明しました。
そこで、この記事ではStatspackレポートのおけるLoad Profileの見方をまとめてみました。
新・門外不出のOracle現場ワザ エキスパートが明かす運用・管理の極意 (DB Selection)
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Statspackレポートの出力方法
Statspackレポートの出力方法については、こちらの記事を参照してください。
Load Profileの見方
Load Profileには、レポート対象期間中の1秒あたり(Per Second)とトランザクションあたり(Per Transaction)の統計情報が出力されています。
項目名 | 意味 |
DB time(s) | SQLの実行にかかった時間 |
DB CPU(s) | SQLの実行にかかったCPU時間 |
Redo size | 生成されたREDOログのサイズ(byte) |
Logical reads | アクセスしたブロック数 |
Block changes | 変更されたブロック数 |
Physical reads | ディスクから読み込んだブロック数 |
Physical writes | ディスクに書き込んだブロック数 |
User calls | ログイン、解析、フェッチ、実行などユーザ・コール数 |
Parses | SQLの解析回数 |
Hard parses | SQLのハードパース回数 |
W/A MB processed | SQL作業領域の使用量 |
Logons | ログオン数 |
Executes | SQL実行回数(再帰SQL含む) |
Rollbacks | ロールバック回数 |
Transactions | トランザクション数 |
ちなみに今回の性能改善では、forループで繰り返し実行していたクエリ呼び出し処理を、まとめて1度に取得するようにしたため、User callsやExecutesの値に大きな変化が見られました。