はじめに
Macユーザでも一時的にWindowsが使いたいときがありませんか?
たとえばIEでサイトの見た目を確認するときに、いちいちWindowsマシンをひっぱり出してきて起動するのも面倒ですよね。
ievms(xdissent/ievms - GitHub )を使えば、Windowsマシンを持っていないMacユーザでも一時的に使用することができます。しかも、最新のWindows8だって使えます。このエントリでは、ievmsを使ってMac OS X上でWindows8を動かす方法について紹介します。
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必要なもの
- Oracle VM VirtualBox
- Curlコマンド
ievmsとは
ievmsはMicrosoftが提供するIE動作検証用Virutal PC向け仮想イメージをVirutalBox向けに変換するソフトウェアです。
IEで見たWebサイトの確認をしたいと思ったらWindows機が必要です。さらにIE7/8/9と各バージョンを用意しなければなりません。そんなのは面倒だ!というMac OSX/Linuxユーザの方は今すぐievmsを実行しましょう。ievmsはIE7〜9のVirtualBox用の仮想イメージを作成してくれるソフトウェアです。
これは便利!Mac OSX/Linuxで動くIE7〜9のVirtualBox用仮想イメージを作成「ievms」 - MOONGIFT|オープンソース・ソフトウェア紹介を軸としたITエンジニア、Webデザイナー向けブログ
ievmsで仮想イメージをインストールする
1. ターミナルを起動します。
2. 以下のコマンドを実行し、curlコマンドがインストール済みかどうかを調べます。インストールされていない場合は、インストールしてください。
curl --version
3. curlコマンドを使って、仮想イメージをダウンロードします。IEVMS_VERSIONSに"10"を指定すると、Windows8がダウンロードされます。
curl -s https://raw.github.com/xdissent/ievms/master/ievms.sh | IEVMS_VERSIONS="10" bash
4. コマンドを実行するとMicrosoftのサイトからダウンロードがはじまります。(2.5GBほどありますので時間かかります)
5. Done!と表示されたら、ダウンロード完了です。
Windowsのアクティベーション
ievmsでインストールしたWindows8は自動的にライセンス認証が行われます。
アクティベートが完了すると以下のような画面となります。90日間という期限付きで自由に利用することができます。もちろんWindows Updateも可能です。
おわりに
ievmsを使えば、一時的に利用できるWindowsOSを簡単に用意することができます。インストールされるOSは英語版ですが、設定を変更することで日本語化することができます。
また、ievmsでインストールした仮想マシンにはもれなくcleanという名前のスナップショット(仮想マシンの状態を保存したデータ)がついてきます。VirtualBoxの機能を使ってcleanの状態まで戻せば、再度ダウンロードすることなく、Windowsを利用することができます。
ただし、cleanまで戻した場合、それまでのデータはすべて失われますので、注意してください。