はじめに
あるシステムの過去のバグ票が古いバージョンのMS Accessで管理されていました。このバグデータベースの中をMS ACCESS 2010で見ようとしたのですが、以下のエラーがでて、開くことができませんでした。
オブジェクト 'テーブル名' が見つかりませんでした。オブジェクトが存在していること、名前やパス名が正しいことを確認してください。
現在のユーザー アカウントでは、このデータベースを変換または有効にする権限がありません。
この記事では、古いACCESSファイルをMS ACCESS 2010で開く方法について書いています。
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Windows VistaとWindows 7では変換が正しくできない場合がある
以下のサイトによると、Windows Vista および Windows 7 で古いAccessのデータベースをAccess 2010 ファイル形式に変換できないことがあるそうです。
回避方法
1.以下のフォルダをエクスプローラーで開きます。
- Access 2007 の場合 : C:\Program Files\Microsoft Office\Office12
- Access 2010 の場合 : C:\Program Files\Microsoft Office\Office14
2.MSACCESS.EXEを選択し、右クリックからプロパティを開きます。
3.互換性のタブを選択し、「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れます。くわえて、その下にあるコンボボックスから「Windows XP(Service Pack 2)」を選択します。
4.[OK]ボタンをクリックします。
5.Access 2007 または Access 2010 を起動します。
6.Access 97 ファイル形式のデータベースを開きます。
7.[データベースの拡張] メッセージが表示されたら [はい] をクリックます。
8.[名前をつけて保存] ダイアログで任意のファイル名を入力し、[ファイルの種類] から以下の形式をクリックします。
- Access 2007 の場合は、[Microsoft Office Access 2007 データベース (*.accdb")]
- Access 2010 の場合は、[Microsoft Office Access データベース (*.accdb")]
9.[保存] ボタンをクリックします。
10.以下のエラー メッセージが表示されたら、[OK] をクリックします。
変換中にエラーが発生しました。エラーの詳細を見るには、[変換エラー] テーブルを開いてください。
11.続けて以下のエラー メッセージが表示されたら、[OK] をクリックします。
このデータベースは Access 2007 または Access 2010 ファイル形式にアップグレードされました。新しいデータベースは、Access 2003 以前のバージョンのユーザーとは共有できません。
これでファイル形式の変換作業が完了し、あたらしいバージョンのACCESSで開くことができます。変換が完了したら、さきほどの互換性の設定を元に戻し忘れないようにしてください。