小さい頃はエラ呼吸

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Glary Utilitiesで0バイトファイル削除したら、Thunderbirdがメールボックス認識しなくなった。


Windowsのパフォーマンス改善ツールの1つにGlary Utilitiesというフリーのユーティリティソフトウェアがあります。このGlary Utilitiesには、ディスククリーナという機能が搭載されており、インターネット一時ファイルやクッキーなどのファイルを一括で削除し、ディスクスペースを確保することができます。

ディスククリーナのオプションで、0バイトのファイルを削除するということが可能なのですが、これはやらないほうが良いです。なぜかというと、0バイトファイルを削除すると、Thunderbirdがメールボックス認識しなくなる可能があります。

Thunderbirdがメールボックス認識しなくなる

Thunderbirdのメールボックスは、デフォルトでは以下のディレクトリに格納されています。

  • C:\Documents and Settings\xxx\Application Data\Thunderbird\Profiles\ランダム文字列.default\Mail

このディレクトリをのぞいてみると、以下のようなファイル・ディレクトリがあることが分かります。

  • 拡張子なしのファイル(メールファイル)
  • xxx.msfファイル(要約ファイル)
  • xxx.sbdという名前のディレクトリ(サブディレクトリ)

拡張子なしのファイルがメールそのものを結合したファイルで、.sbdという拡張子のディレクトリがメールボックスのフォルダを表しています。.msfファイルは要約ファイルと呼ばれ、Thunderbirdでメールボックスのフォルダを選択した場合に、自動で作成されます。

0バイトファイルを削除した場合に問題となるのは、以下のようなケースです。

  root
	|-- sub1
		|-- sub2
			|-- メール1
			|-- メール2

sub1、sub2とサブディレクトリが2階層になっており、1階層目のsub1にメールが格納されていないケースです。この場合、sub1というメールファイルは0バイトになります。この状態で、sub1ファイルを削除します。(sub1.sbdはそのままです。)Thunderbirdを再起動して、メールボックスを確認すると、sub1は表示されず、その配下にいるはずのsub2も表示できなくなります。

元の状態に戻す方法

元の状態に戻すには、削除してしまった0バイトファイルを復元するか、手動で0バイトファイルを作成してやる必要があります。この場合は、sub1という拡張子なしのファイルを作成し、Thunderbirdを再起動すると、元通り認識するようになります。

0バイトファイルの削除は意味がない

上記のように、0バイトファイルは不要でないケースがあるので、削除する場合は注意が必要です。削除してもディスクスペースの節約にはならないので、やらないほうが良いと思います。