はじめに
今年から、あるシステムを引き継ぐことになりました。
リレーショナルデータベースを使うシステムで、各テーブルの項目定義書のような資料があることは分かっています。しかし、テーブル間のリレーションに関する資料をみたことがないので、既存のデータベースからリバースエンジニアリングで、ER図をおこすことができないかと考えました。
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DB設計の神ツール「ERMaster」
以下のページに書かれているERMasterというツールを使うと、既存のOracleデータベースからER図を生成できることが分かりました。
この記事では、DB設計の神ツール「ERMaster」で、すでにデータベース上に存在するテーブルから、ER ダイアグラムをリバースして生成してみました。
必要なもの
- Eclipse
- ERMaster(Eclipseプラグイン)
- Oracle Database 11g Express Edition
- Oracle JDBCドライバ
ERMasterを使うための準備
ERMasterは、Eclipseのプラグインであり、単位で動かすことはできません。まずは、Eclipseのセットアップから行う必要があります。
Eclipseのインストール手順については、以下の記事を参考にしてください。
ERMasterをEclipseにインストールする
ERMasterは以下のサイトから入手します。
ダウンロードしたjarファイルをEclipseのプラグインフォルダにコピーします。
eclipse.exe -clean.cmdからEclipseを起動します。
Oracleに接続するためのJCBCドライバを入手する
ERMasterがOracleデータベースに接続するためには、JDBCドライバが必要です。JDBCドライバは以下のサイトから入手します。
あまりにも多すぎてよくわからなかったので、ぼくはojdbc6.jarをダウンロードしました。
空のER図を新規に作成する
はじめに、空のプロジェクトを作成します。
1.ファイル→新規→プロジェクトを選択する
2.一般→プロジェクトを選択する。
3.プロジェクト名(ここは仮にTest)を指定して、プロジェクトを作成する。
つづいて、新規にER図を作成します。
1.ファイル→新規→その他を選択する。
2.ERMasterを選択し、次へ(N)をクリックする。
3.Testプロジェクトを選択し、ファイル名(仮にnewfile)を入力して、次へ(N)をクリックする。
4.データベースにOracleを指定する。
以下のように方眼紙のような画面が表示されます。
ERMasterからOracle DBに接続する
方眼紙を右クリックし、インポート→データベースを選択します。
データベースの接続情報を入力します。このとき、JDBCドライバを聞かれますので、ダウンロードしておいたJDBCドライバのパスを指定します。
ER図の生成対象となるスキーマを選択します。
さらに、出力対象のテーブルを選択します。デフォルトはすべてが対象になっています。
OKボタンをクリックすると、テーブルのインポートが開始されます。
インポートが完了すると、次のようなER図が出力されます。
おわりに
今回はテスト用のテーブル2つだけで試しましたが、見た目もきれいに出力されて、実業務でも使えそうな予感です。エクセルファイルでの出力も可能なようなので、今後試してみたいと思います。